TESを利用してメッセージを表示する場合、表示対象のメッセージをそのまま記述します。
色は匂えど、散りぬるを。 我が世誰ぞ、常ならむ。
メッセージ表示命令で使用する制御文字はそのまま利用することが可能です。
ただし、以下の文字はスクリプト上で特殊な意味を持つため、そのまま入力することができません。入力したい場合、文字の前に「\」を付けることで入力することが可能です。
また、メッセージ中の空行はメッセージの区切りとして認識されるため、代わりに「_」を入力します。「_」のみの行は空行として扱われ、メッセージウィンドウ上で改行が行われます。
行の先頭に「@」を入力した場合、その行はタグ構文として認識されます。
タグ構文は命令名とパラメータの羅列により構成されており、以下のような書式で記述されます。
@wait time=60
上記の記述は、waitというタグ名にtime=60というパラメータを指定しています。
パラメータは左辺が名前、右辺が値の組み合わせで、必要なパラメータはタグによって異なります。
パラメータ値は引用符(「'」または「"」)で囲むことができますが、囲んだ場合でも囲まなかった場合でも値の意味は変わりません(例:@wait time=60と@wait time="60"は等価)。
ただし、パラメータ値に空白を含む場合は、引用符で値を囲む必要があります(例:@plugin value="EnemyBook open")。
また、パラメータ値はエスケープ文字に対応しており、以下の入力が可能です。
ただし、パラメータを受け取る側の処理が対応していない場合、想定外の値がセットされ予期せぬ動作を行う可能性があるため、注意してください。基本的にすることはないと思います。
行の先頭に「*」を入力した場合、その行はツクールイベント上のラベルとして認識されます。
「*」の後ろの文字列がラベル名となり、ラベルジャンプの移動先として利用することもできます。
*label1 有為の奥山、今日越えて。 浅き夢見し、酔いもせず。
スクリプト内で「#」はコメント記号として扱われ、以降の行末まではコメントとして扱われ、コンパイル時には無視されます。
ここでいうコメントはツクールイベントのコメントとは異なるため、注意してください。
@if_sw id=1 # オンの場合 !TEST 水馬赤いな、あいうえお。 浮藻に小蝦も、泳いでる。 @end @else # オフの場合 !TEST 柿の木栗の木、かきくけこ。 啄木鳥こつこつ、枯れ欅。 @end @if_end
メッセージ構文の場合は「\#」でエスケープすることで入力することが可能です。
タグ構文のパラメータで「#」を利用したい場合、値を引用符で囲むことで利用することができます。タグ名とパラメータ名に「#」を使用することはできません。
メッセージに\#を表示 # 選択肢に#を表示 @choice_h label="#aaaa" label="#bbbb"